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(東京・厚板部) 平成30年6月14日(木) 《メーカー動向》 NSSMC・JFE・神戸各高炉メーカーは相変わらずロール枠タイトにつき 納期3ヶ月程度かかっている。 生産能力を最大に活用する為に、受注時からサイズ集約や生産効率の悪い サイズの受注回避等の話が出てきている。 一方電炉各社は納期40日程度と高炉よりは早い。 東鉄6契、厚板ステイ@81。 《市場動向》 4月の全国厚中板在庫量は392,893Tで、前月比+9,693T。 出荷量は169,570Tで、前月の179,299Tから5.4%減。(前年同月比103.2%) 在庫率は全国ベースでは231.7%で、前月から18ポイント増。関東地区在庫率は211.2%で前月から17.9ポイント増。 名古屋は30.1ポイント大幅増、大阪も28.5ポイントの大幅増。その他地域も増加傾向。 溶断業者は5月の一服感が6月も続いている。産建機向け切り板業者は多忙。 浦安地区切板価格弱含み横這いの実勢@100中心。 《分野別動向》 4月末輸出船手持ち工事量は2,681万GTで、3月比1.5%減。 4月建設機械出荷金額は内需が529億(前年同月-14.0%減)、外需が1,573億(同+22.1%増)、 合計2,101億円で前年同月比+10.4%増。国内建機は引き続き調整減。輸出は引き続き堅調。 3月産業機械受注金額は内需が4,696億(前年同月比86.9%)、 外需が1,942億(同68.8%)、合計6,638億円で前年同月比80.7%。化学機械計、タンク、運搬機械が堅調。 4月建築着工床面積(民間非居住)は1,173万uで前月比17.4%増。前年同月比1.2%減。 事務所は5か月ぶりの増加。店舗は3か月連続の減少。工場は2か月連続の増加。倉庫は3か月ぶりの減少。 新設住宅着工戸数は84,226戸で前年同月比0.3%増。10か月振りの増加。 年率換算値では99.2万戸と先月の減少から再びの増加。 《輸出入・海外動向》 厚板輸出、2017年5月16.4万MT、6月14.6万MT、7月12.9万MT、8月14.5万MT、9月18.4万MT、 10月18.2万MT、11月22.4万MT、12月25.0万MT、2018年1月23.0万MT、2月18.6万MT、3月29.7MT、 4月20.9MTで再び減少に転じた。 厚板輸入、2017年5月7.1万MT、6月5.9万MT、7月6.1万MT、8月4.7万MT、9月4.7万MT、 10月5.4万MT、11月5.5万MT、12月5.5万MT、2018年1月5.0万MT、2月5.5万MT、3月4.3MT、 4月4.0MT。2か月連続の減。 他に中国からのクロム合金厚板は2017年5月1.6万MT、6月2.4万MT、7月3.2万MT、 8月6,000MT、9月5,000MT、10月1,000MT、11月500MT。12月、2018年1月ゼロ、 2月6,521MT、3月1.1万MT、4月1.7MT。 中国ミルからの安値オファー出ず。足元の輸出オファー価格はFOB$625〜630程度。 POSCO 2Qの売り出しは+@5で様子見。納期2〜2.5カ月。 (課長 間瀬 英紀) |