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(東北・営業第二課) 平成28年2月21日(日) 【H形鋼】@70-73 2月の東北地方のH形鋼の市況はジリ安推移。 日割りの出荷量は前年並みを維持しているが、1月2月と稼働日が少ない分、数量が物足りない。 スクラップ価格は小幅反転。 輸出成約と配船が順調で、品物が湾岸に引っ張られている。 関東鉄源の入札は4か月連続前月比上げ。 ときわ会の全国集計は、11月に19万トンを割り18万トン台で推移している。 スクラップの動向と需要の回復が注目される。 期末が近づいているが在庫処分の動きが無ければ、年度内横ばい推移となりそう。 【一般形鋼】@72-75(アングルベース単価) 引き続き小口案件の需要対応中心で、商いは盛り上がりに欠けている。 期待されている土木案件も進捗が悪く、未だ鋼材手配に結びついているものは少ない。 建築では、職人不足により下地にアングルを使用するALC離れの傾向は続いている。 本体のブレースや付帯工事の引き合いは増えてきているものの、直送手配なるものが多い。 H形鋼の下げ相場に引っ張られ市況は、弱含みで推移している。 メーカーの再編が始まっており、新年度以降の需要回復に期待したいところ。 【コラム(BCR)】@88-90 1月は一時加工設備にタイト感が出るなど、切断明細のあがりが良かったが、2月に入って鈍化。 今後の建築案件も、見えては来ているもののなかなか着工しないものが多く実需に結びつかない。 市況は他の商品と比べると下げ幅は小幅。 BCPの納期は現状3.5ヶ月中心だが夏以降の予定案件は多く、これからの引き合いに対しては納期に注意が必要。 価格は横ばい。 トピックスとしては、日鉄住金建材と日鉄住金コラムの経営統合で、BCRとBCPの販売が同一会社となることが発表された。 【切板】@100-105(ベース単価) 切り板市況は、他地区に引っ張られる傾向あるも横ばい推移。 第四四半期も低稼働のシャーリング業者多く、夏以降の需要回復に期待がかかる。 首都圏の大型案件の引き合いも東北ファブに入り始めており、BH向けの板の需要も活性化すると予想されている。 春先は山積が低めなファブリケーターが多く、70-80%で推移しそう。 母材の納期に関しては特に問題は無い。 【異形棒鋼】@47-49(直送価格ベース単価) 年末からのトレンドは変わらず、市況は下落が続いてきた。 2月に入ってスクラップが反転し、製品市況は下げ止まっている。 スクラップは、円高に振れているにも関わらず輸出成約好調で、首都圏を中心にしばらく強含みとなりそう。 東北地方の鉄筋需要は、実需が少なく出荷量が増えない状況。 建築は新規着工案件が、いまだ増えてこない。 計画案件は見えており早期着工が期待されている。 土木は、震災復興の発注は今年度がピークだが、昨年度着工済案件も含めて工事進捗が思わしくない。 春以降の本格着工が待たれるところ。 今後の相場は、スクラップ動向にもよるが需要回復までは横ばいで推移しそう。 (課長 小林 広一) |